こちらは、RepRapの組み立てにまつわるチップスを採り上げているページです。他のページ同様に随時加筆・訂正をして行きます。

三角フレームの組み立て: GM Prusaのように三角プリズムの形状をしたMendel系のフレームで基本になるのは2つの正三角形で、同一のものを対にして使います。当たり前のことですが、あちこちのごく僅かな寸法の差が加算されてフレームの歪みとして表れます。三角フレームの一辺の内寸を測るジグを作っておけば、ある程度の精度で手軽に早く組み上げることは出来ますが、その上で一段高い精度を望むには行き当たりばったりにナットを緩めたり締めたりを繰り返してもダメです。

それぞれの頂点のうちで脚が出ている4つのパーツの脚の長さの調整・擦り合わせを予め行っておけば、後になってフレームの歪みに悩まされる心配を減らせます。擦り合わせの実際は4つのパーツの脚の部分(レイヤーの微かな凹凸・歪み)を細かな平ヤスリで削って他と馴染ませるだけ。

脚が出ている4つのパーツ(平面が出ている方を中合わせにした2対)を2本のM8ボルト・ナットで軽く締結して、横並びになる4×2列の穴の位置を目視の範囲で合わせてみると脚の長さを調整すべき箇所が判ります。こうして擦り合わせの一手間を行っておくと、後の調整がぐっと楽になります。

長さ290mmのジグ(J1)を使って組むよりも、もっと正確に正三角形を求めるには、フレーム用の長い寸切りボルトと直交ブラケット・パーツ、短めの寸切りボルト(またはM8ボルト)を写真イメージのように組み合わせて、隣り同士の頂点パーツ間の穴と穴の間隔(中心間320mm)を出すためのジグを用意します。

この320mmのジグを使って横に連結するΦ8の穴の位置が正確に出ているか、実際にジグのボルトを2つの穴に差し込んで確かめます。もし抜き差しに抵抗を感じるようなら頂点パーツを固定しているナットを調整して間隔を合わせ込みます。これを三辺の全てに対して繰り返し行えば、正確な三角フレームが組み上がります。この後、各ナットには少量の緩み止め剤を垂らしておくと良いでしょう。

フレームの組み立てはガラス・テーブルなど、平滑な厚みのあるガラス板の上で行うことをお勧めします。上記のようにして揃えた三角フレームを長い寸切りネジで実際に横に連結した時に脚がガタつくとしたら、その原因は三角フレームの部分以外の寸法の差による歪みで、注意深く組み上げ直せば解消することが出来ます。

Y軸モーター・マウント: Y軸用モーターを固定するプレートは、十分な強度を確保するために形状にアレンジを加えて厚みも増してあります。そこで、Prusa組み立てマニュアルの説明に従って下図のように組み立てた場合、ベルトがモーター本体から遠ざかるという状態になってしまいます。一方、モーターの振動を抑えるにはベルトがモーターに近くなければなりません。

そこで、次の写真のように組み立てることを推奨します。モーターを固定する六角穴付ボルトの頭部はプレートに完全に埋没しているため、ベルトがプレートのすぐ近くを行き交っても引っ掛かるようなことがありません。(写真のクリックで拡大画面が開きます。)
プレートとアイドラー・ベアリングの間にはワッシャーを2枚挟みます。もう少し隙間を開けたいなら、さらに1枚加えてみてください。
蛇足ですが、ベアリング・ガイドは互いに嵌め合うスリーブ内外の僅かな凹凸を紙やすりなどで調整しておくと良いでしょう。確実なベアリングの保持のためにベアリング・ガイドどうしを接着するなら、少量のエポキシ接着剤を使ってみてください。ちなみに、スーパー・セメダインは向きませんでした。

三角フレームの結合: 同一に組み上げた正三角形のフレーム2つに2本×3ペアの寸切りボルトを通します。下の写真はひどくズボラにやっている例なので、参考にならないと言われても仕方ありません…。



これで、まがりなりにもプリズムの形になりました。

三角フレームの角パーツのそれぞれの内側の間隔は長さ243mmのジグ(J2′)に合わせてください。GM Prusa(Prusa Iteration 2系)にはオリジナルのJ2ジグ(長さ234mm)は適合しません。

X軸アセンブリーの両端にシャフトを差し込んだ時、Z軸シャフト中心間の距離はX軸シャフトの長さ(推奨400mm)マイナス5mmになります。これから算出したものがJ2’ジグの長さ243mmなのですが、M8ワッシャーの厚みの差などの影響を受けるため幾らかの誤差を生じると思います。

実際にはフレーム全体の横幅はZ軸シャフトの間隔によって自動的に決まり、2つの三角フレーム間の距離もそれに従って調整することになります。

~ 続く ~