ようやくXYZ三軸を組み上げて、いよいよヘッド部分に取りかかる。マニュアルの章ごとの難易度ランクでは最高位。確かにさまざまなエッセンスが盛り込まれているところなので、ここは構造がかなり複雑である。

まず、先に三軸を構成する3ペアのシャフトとリニア・ベアリングについて振り返ってみよう。シャフトは研磨粉の残滓もなく、油分も付着していなくて綺麗な状態だった。USミスミからアフター・パーツとしてi3 MK3用のシャフト・セットが出ているのだが、通常の使用ではリニア・ベアリングともどもストックのままで十分に使用に耐えるのではないかと思う。

ちょっと気になった点は、X軸とY軸のベルトの長さがぎりぎりで、どちらも張りの調整の具合が今一つはっきりしないところ。誰がやっても同じテンションになるようにするのはなかなか難しいと思うが、i3のXY軸上を移動するユニットの重量はかなりのものになるので、ベルトの調整の優劣は出力結果に反映することだろう。

3. X-axis assembly http://manual.prusa3d.com/Guide/3.+X-axis+assembly/508?lang=en

4. Z-axis assembly http://manual.prusa3d.com/Guide/4.+Z-axis+assembly/509?lang=en

X軸まわりは改良前のRPパーツだったが、改良されたロットではベルト調整用のネジが付いて、このネジでXモーターを回転・移動させることが可能になっている。(右イメージのピンクの矢印の部分)

さらにXキャリッジも新しいロットでは改良されていて、難儀なベルトの固定が楽になっている。このベルトの固定には相当手間取ったので、さすがに対策せざるを得なかったのだろうと思う。(下イメージの左が改良前、右が改良後)
Z軸モーターはMK2から四条の送りネジと一体化したものになり、デルリン樹脂のフランジ・ナットがセットになっている。磨耗とは無縁で、長期間に渡って安定した稼動を保証してくれるに違いない。この送りネジはなるべく垂直になっていることが望ましいのだが、その微調整には取り付けたモーターを一度外して、切り抜きフレームに取り付けたRPパーツの固定をしているネジの加減をする必要がある。機構がシンプルなので、この辺りのひと手間が大切なのだと思う。

5. E-axis assembly http://manual.prusa3d.com/Guide/5.+E-axis+assembly/510?lang=en

さて、ヘッド部分であるが、E3DのホットエンドとBondtechのペアのエクストルーダー・ギアという現在叶えうる最高級の3Dプリンター用パーツが投入されている。それに加えて2つのファン、2つ(厳密には3つ)のセンサー、E軸モーターという構成で重量は500g近く、X軸のキャリッジと合計で600gくらいになる。このデザインに到達するまでの長い道程を知る者にとって、手にすることは感慨深いものがある。

このキットでは埋め込み用のナットに薄手の四角いものが、細いスロットから挿し入れる形で使われているが、どの位置にも絶妙な感じでぴったり収まって、裏返しにしても落ちたりすることがない。RPパーツの精度、仕上がりの良さともにほとんど申し分ない。のんびりと進めて来ているが、今月中には何とかまとめてしまいたいなあ。