さて、このMK3になって以前のモデルから消えたものが二つあり、その一つが黒い長ネジである。長ネジはMendelの世代から連綿と受け継がれて来た、正統派RepRapのDNAとも呼べるビタミン(RPパーツ以外の構成部品)の一つだが、このMK3に至ってJosefはそれを捨て去ったのだ。

そのことによってパーツ点数や調整箇所が減って組み立ての難易度が格段に下がり、また剛性が幾分か上がったが、同時に以前のモデルのように大きく二つのパートに分解して持ち運ぶことは事実上できなくなった。下の以前のモデルのY軸フレーム回りの写真を見れば、ほぼPrusa Mendelの三角テント状のフレームの底部のみを切り取ったものだということが判る。この頃まではPrusa Mendelとのパーツの共通性やポータピリティーにも配慮していたのだろうか。
1. Introduction http://manual.prusa3d.com/Guide/1.+Introduction/506?lang=en

長ネジを捨て去ったことで組み立てツールにも変化が生じる。まず、長ネジに嵌めるナット用の開口スパナ2本を用意することが不要になったが、その結果として、このMK3から組み立てに必要なツールの全てがキットに同梱されるようになったのである。実に素晴らしい進化だ!

2. Y-axis assembly http://manual.prusa3d.com/Guide/2.+Y-axis+assembly/507?lang=en

追記: 組み立てを進めるうちに、ちょっと難易度が高いのではないかと思えるところがあった。MK2まではY軸のリニア・ベアリングはタイラップ留めだったのが、MK2S以降はU字ボルトで固定する方法に変わっている。

これは表側のナイロック・ナットを締める加減が難しく、締め方が緩ければリニア・ベアリングが動いてしまい、逆に締め過ぎるとハウジングが変形を起こしてベアリングの用をなさなくなってしまう。そして、ナイロック・ナットは付属のプライヤーではかなり回しにくい。この固定方法は組み立てを行う側の視点で見るなら一考の余地があると思う。(2017/3/4)