ちょっとRaspberry Pi系のボードを弄りたくなったので調べてみたのだけれど、LANジャックが搭載された最新のモデルは無用に肥大化しているような気がする。Raspberry Piは初期の頃のModel Bを既に2枚持っているので、以前から使ってみたかったOrange Pi PCを入手してみることにした。透明なプラスチック・ケースとACアダプター込みでUS$23(送料US$4.44)という低価格には恐れ入る。AliExpressの直売ショップで購入して10日間ほどで届いた。これにarmbianをインストールしてみる。

Orange Pi PCはAllWinner H3クアッド・コア(Cortex-A7)プロセッサーと1GB DDRのRAMを搭載していて、一方armbianはARM系プロセッサーを対象にしたLinuxディストリビューション(Ubuntu 16.04.3 LTS)である。Orange Pi PC用にサーバー用とデスクトップ用のバイナリーが用意されているので、ほとんど苦労する必要がない。手始めにデスクトップ用を先に走らせてみよう。Windows環境で作業したので落としたデータを7-Zipで解凍後、EtcherでマイクロSDカードに書き込む。

次にそのカードをセットして起動するとモニター画面に数行だけメッセージが表示されるものの、その後のビデオ信号は途絶えたような状態になってしまう。この症状はDVI-HDMI変換ケーブルを使っていると現れるようである。ボード上の赤いLEDが明滅を始めて起動が完了したことを示している。これより先はLANを通してsshでアクセスする必要があり、割り当てられたDHCPアドレスはルーターの内部を調べれば判明する。
上の画面はsshでアクセスした際の様子で、rootのパスワードを強制的に変更させられた後、ユーザー・アカウントの作成に入る。それが済むとディスプレイの設定をするかどうか問われ、Yを入力するとh3dispというツールの説明が表示される。このh3dispに必要なパラメーターを添えて正しく入力を行えば、次のリブートからモニター・ディスプレイの表示が可能になる。次の例は1920×1080@60HzでDVI-HDMI変換ケーブルを使う環境に有効である。

h3disp -m 1080p60 -d

現在、デスクトップ画面のデフォルトの背景は冒頭に掲げたようなイメージである。至れり尽くせりのパッケージで日本語環境を入れたら、完全に実用になりそう。サーバー用のバイナリーも試したが、最初の設定作業はデスクトップ用と全く同じ。ディスプレイの設定後にリブートしてモニター画面に現れるのがログイン・プロンプトのみという点がデスクトップ用との表面上の差である。

先の投稿からすっかり間が空いてしまったけれど、来年になったら夏から秋にかけて取り組んで来たプロジェクトについて詳しく書こうと思う。