spectra_pulley
DIY CNCは、ある境界から先に進むと精度は予算次第というところがあります。RepRapも、ちょっと前まではPLAで出力したブッシュをXキャリッジ(プリント・ヘッド搭載ユニット)や、MDFのYフロッグ(出力テーブルを下側で支えるサブ・プレート)に接着材で貼り付けて使っていたりしました。それがリニア・ブッシュに置き換えられるようになり、今や高価な直動メカトロ・パーツを投入することがトレンドのようになっています。

さらに、プリントしたプーリーをT5(5mmピッチ)のベルトと組み合わせていた形から、機械加工されたアルミのブーリーに代えてベルトのピッチも2.5mmへ、さらに2mmへと細かくなって来ています。でも、最近思うんですよね、DIY指向の3Dプリンターに興味を抱く皆が一様に高精度な出力を必要としているわけでも無いだろうなと。むしろ、MakiBox A6Printrbot Simpleといった、ボトムラインの価格帯に位置するモデルに興味深々な人も多いはず。なぜって、それは多分使えるお小遣いに制限があるからです。

$T2eC16VHJGgFFm5slFlVBRntYh83,w~~60_1そんなことから、ベルトとアルミ・ブーリーの組み合わせを一旦置いて、強靭で伸びないと言われているスぺクトラ(Honeywell社の商標 Spectra®)の釣り糸を購入してみることにしました。耐荷重100lbs(45Kg)、直径0.55mmで100MのリールがeBayで送料込み¥600前後で販売されています。Printrbot Simpleには、もっと太い200lbsの釣り糸が使われていてeBayにもありますが、長さが300Mで少し高価です。ちなみに、Tantillusが使っているのは65lbsのものです。

さて、冒頭のイメージは釣り糸とペアにしてみようと思っている試作プーリーのレンダリングです。釣り糸を巻き付けるドラム部分の直径は10mmで、釣り糸を固定するために1mmの穴を設けます。釣り糸が150mmの移動をするにはドラムが約4.8回転する必要があり、5周分とするとドラムに巻き付けた釣り糸の横幅は合計2.75mmになります。そして、ドラムが回転するに従ってドラム上の釣り糸の送り出し・引き込みポイントが移動します。それによって直線性に僅かながら歪みが生じることと、釣り糸の張り具合が少し変化することが、この方式の短所です。

おまけ: Printrbot Simpleがプーリーの代わりにX・Y駆動用モーターのシャフトに嵌めるゴム・チューブと、研磨ドラム、釣り糸のセットの写真イメージ。スぺクトラの太い釣り糸を研磨ドラムに二周巻き付けて使用します。シャフトに嵌めたゴム・チューブは結束バンドで締め上げるというPrintrbot流。


http://printrbot.com/shop/sandpaper-pulley-kit/