Prusaで使われているラジアル・ベアリングは608サイズ(内径8ミリ×外径22ミリ×幅7ミリ)のもので、スケート・ボードやインライン・スケートなどに広く使われていることから選択されたのではないかと思います。内径8ミリというのはフレームに使う寸切りボルトとの相性も良いというわけでしょう。Y軸用モーターの周辺では上の図のように組み付けるようになっていますが、私は少し違うアレンジで進めようとしています。

まず、上の図の中央にあるベアリングはベルトのアライメントのためにガイド・ローラーとして設けられているのですが、これのためにプーリーがモーター本体から遠ざかっています。他方ではモーターを支えるY字形のブラケットの厚さは7ミリと薄く、しかもモーターの取り付け穴は3つしかありません。そこで、まずモーターをしっかり固定するために2ミリ厚のアルミ板からブラケットを切り出して補強することにしました。

プリントしたY字形のブラケットをもう1つ用意できれば、もっと見栄えが良くなるはずですが、稼動中にモーターが熱くなり過ぎるようなら放熱のためにこのまま使うつもりです。

モーターのプーリーは向きを逆に取り付けて、ガイド・ローラー・ベアリングは廃止します。すると無駄なベルト・パスが無くなり、プーリーに掛けるベルトの位置も内側に追い込むことができます。もしベルトがブラケットに触れるようであれば、プーリーの内側に鍔を嵌めて対処することにします。

一方、反対側のアイドラー・ベアリングは605ZZ(内径5ミリ×外径14ミリ×幅5ミリ)に変更し、3ミリ厚のアクリル板から切り出したパーツ2枚で固定します。板の形はMendelのパーツを参考にしましたが、いずれプリントしたパーツ1つに取り換えることが出来るでしょう。

ところで、最も移動が頻繁に行われるX軸・Y軸のシャフトにのしかかる重量についてざっと計算してみました。どちらもかなり重くて、Y軸の方は断熱のためにグラス・ウールを貼ったりすると700gを超えることになると思われます。

X軸の内訳: 合計500g

345g - Wadeフィラメント送出ユニット、ステッピング・モーターなど
100g - 射出ヘッド・アセンブリー Arcol.hu Version 3.0
55g - X軸キャリア、ブッシュなど

Y軸の内訳: 合計680g

412g - 220×220×3ミリ・ジュラルミン板
132g - 140×220×5.5ミリ・MDF板
68g - シリコン・ラバー・ヒーター OMEGA SRFG-608/5-P
68g - 取り付けネジ、スペーサー、ブッシュなど

Y軸用のモーターがブラケットの先で左右にぷるぷると震えているPrusaのプリント風景の動画をYouTubeで見たことがありますが、かなりのストレスが掛かることが予想されるため、何らかの対処を考えた方が良いと思います。もし可能なら、Y軸関係は-200gくらいダイエットしたいところです。

※冒頭の図はPrusa Mendel Visual Instructionsから引用したものです。101ページに上る、素晴らしい組み立てマニュアルです。

蛇足: 上記のようにアルミ板のブラケットをモーターに取り付けるにはネジを一度外さないとなりませんが、4本全てを外してしまうと後で不調を来たしかねないので、対角線上にある2本分は外さずにそのまま残して、他の2本でブラケットに固定するのが良さそうです。元のネジでは短くなってしまう可能性もあるので、気軽に勧められる方法ではありません。