RepRapについてはネット上にDarwinの写真入りの記事が現れた当時に興味を持ったのですが、未だ入手できる情報も少なく、とても取っつき難いウェブサイトに阻まれてブログに数行の印象を記しただけで終わっています。また、プラスチックを溶かしながら積層して行くという、出力に途方もなく時間がかかりそうな構造には正直に言ってあまり食指を動かされませんでした。しかし、煩わしそうな吐出ヘッドの部分を除けば軽負荷用の直交軸ロボット、という見方をした途端に興味深いものに変わりました。

また、RepRapを生み出す母機の役を担うRepStrapに至っては、木材を使った手製CNCマシンから商業用3Dプリンターまで、何でもありの楽しそうな世界です。そんなわけでRepRapの周辺を調べて判ったことやRepStrapについて、思案のあれこれを何篇かに渡って思うままに綴っていく予定です。(写真イメージはRepRap Darwin 1.0.6)

RepRapとはReplicating Rapid prototyperの略で、自らの主要部品を生成可能な、フリーでオープン・ソース(GNU General Public Licence)の樹脂溶融積層式3Dプリンターです。英バース大学で教鞭を執るAdrian Bowyer博士の主導により、2005年春にプロジェクトが開始されました。大学のStratasys製3Dプリンターを使って初代Darwinのパーツがプリント・アウトされ、2008年初頭に主要パーツの大半を複製することに成功しています。また、RepStrapとはRepRapとbootstrapの合成語です。以下はプロジェクトのコア・メンバーとしてニュージーランドから参加したVik Olliverによるプロトタイプ(Da Witch/2006年)の動画。

コア・メンバーの中でニューヨークから参加したZach ‘Hoeken’ Smithは、後に仲間2人とMakerbot Industriesを設立してCupCake CNCを世に送り出しますが、彼のAcorn(ドングリ)と名付けられたRepStrapは木製でした。2007年に記録された動画が残っています。

Zachが3年を費やして作ったDarwinは数分で壊れてしまったという話がブログに書かれていたりするので、彼には木製の方が相性が良いのでしょう。笑

なお、DarwinにはBits From Bytesからキットで販売されているRapManというアクリルのレーザー・カット・パーツを使ったクローズ・ソースのバリエーションがあり、また、それに非常に良く似たPonokoRepRapのCADデータ・ファイルがPonokoから提供されています。これらは自身の複製を生成するというテーマから外れているため、RepRapではなくRepStrapということになるようです。

おまけ: インタビュー動画 – Zach Hoeken of Makerbot on the design process