余談になりますが、まとめとして出来上がったステンシルの取り扱いと手入れについて記しておきたいと思います。

バネ素材として使われていることでも知られている燐青銅板は、一度歪ませると変形したままになって元の平滑な状態に戻せなくなってしまいます。ですから、ヘラでペースト・ハンダを塗布する際に、対象になる基板面とその周囲に段差があるような状況で使用しないように良く注意する必要があります。

また、ペースト・ハンダをうまくパッドに盛るためには、当然のことながら基板とステンシルの位置が正しく合致していなければなりません。もしズレがあった場合、ハンダが盛られていないパッドが残るのと同時に、ステンシルの孔にそのハンダが詰まったままになります。また、冒頭の動画の例のようにステンシルを無水アルコールで拭った後にも、そうしたことが起きます。これはどうしても小さなパッドに限って起こりやすい。私はその目詰まりを効率的に除くために、ロング・スプレー缶入りのパーツ・クリーナーを使っています。付属の細いストローを付け、ステンシルの詰まった孔に向けて至近で直接噴霧して、それから両面にざっと噴霧するようにしています。

パーツ・クリーナーで洗浄した後は放っておいてもすぐ乾きますが、ステンシルをティシューで拭ったりすると繊維が孔に引っかかって残ってしまうことになりかねません。ですから、キッチン・ペーパー・タオルを2つ折りにしたもので燐青銅板を挟み込み、そのまま両手で抑えて残った液体成分を吸い取っています。

参考: http://www.microbuilder.eu/Tutorials/microManufacturingProcess/SolderPaste.aspx