– 前半の続き –

さて、燐青銅板にトナー転写を済ませた後はエッチングをしますが、今回試してみたのは一般的な塩化第二鉄溶液500mlに、クエン酸(およそ32gの粉末を温水95mlに溶いたもの)を混ぜた液を使うエジンバラ・エッチング。腐食が速く進み、正確できれいにできるとされています。結果は全くその通りでした。

お湯で温めた液に養生テープを端に貼ったトナー転写+レタッチ済みの燐青銅板を浸して、エッチング後に板を重曹液で中和した後に水洗い ~ ラッカー・シンナーでトナーを落とした後のものが上掲の写真です。ピントが少しぼけていますが、左下のQFNのパッドは0.5ミリ・ピッチです。角穴の4隅がきちんと出ていないように見えるのはパッドを角丸の設定にしてあるせい。トナーが薄い箇所のレタッチを良い加減に済ませたせいで、あばたとして表面に跡が残っています。

Press-n-Peelの青い微粉末はトナーの隙間を埋める働きをするようで、熱転写後にカバー・フィルムを剥がした後の見た目はブルーのペイントで綺麗に塗ったような感じになりますが、トナーの濃淡に関係なくエッチング液に浸すとすぐに変色しました。もっと高い温度とより強い圧力をかけてプレスすれば、さらに密着度が上がるのかも知れませんが、家庭用として安価に入手できるラミネーターでは限界があるのでしょうか。ちなみに、私が使ったラミネーターはオーム電機ES-1300CJです。

こちらは、出来上がったステンシルにペースト・ハンダを乗せて建築用の硬い樹脂製のヘラでゆっくりと動かしながら塗布した結果の写真です。私が試してみた方法で0603(1608)サイズのCRや0.65ミリ・ピッチのパッドについては問題ありませんでした。精度良く裏表から熱転写できてさえいれば0.5ミリ・ピッチや、それ以下のパッドでもエッチングできます。恐るべしエジンバラ・エッチング!

材料購入先: http://www.gazaihanbai.jp/products/list/category_id/1002.html

なお、現在Craft ROBOによるシート・カッティングでステンシルを作成する方法が盛んに試みられていて、0.65ミリ・ピッチまでなら安定的にカットできるという報告がされているので、リンクをご紹介しておきます。

参考: EAGLEで作った基板のハンダマスクをCraft ROBOで作る ~ http://www.switch-science.com/trac/wiki/EagleCraftRobo