ペースト・ハンダをプリント基板に塗布する時に必要になるステンシルですが、本格的にステンレス板で外注すると高くつくし、安いマイラー・フィルム+レーザー加工だと使い勝手や耐久性が心配などと逡巡して、結局DIYで燐青銅板をエッチングして作ってみることにしました。ところが、まず版をGerbvで表示してレーザー・プリンターで印刷しようとしたところ、何と黒ベタでは出力できない!?という問題が発覚して…

今回試してみたのはトナー転写と呼ばれる方法。プリント基板のDIYエッチングで定番の一つになっているPress-n-Peelというフィルムを使い、冒頭に掲載してあるようなイメージを解像度・コントラストとも最大の設定にしたレーザー・プリンターで印刷し、フィルムを二つ折りにして0.1ミリ厚の燐青銅板をサンドイッチにする形で温度を最大に上げたラミネーターを2~3回ほどくぐらせます。こうして高熱でトナーごとPress-n-Peelの青い微粉末を燐青銅板に転写するのが第一段階の仕事。トナーの濃淡の影響で下の写真のようにどうしてもムラが出てしまうので、後でマジック・インキを使ってレタッチします。

ところで、版をGerbvで確認して普通紙に出力テストをする時には、トナーを節約するために白地に黒で印刷します。そうすれば、あちこちにトナーの粉末が飛び散るという状況を招く可能性も減らせます。この時、Gerbvの設定はバックが白色、ヌキになる部分は黒色にしておいてレーザー・プリンターへデータを送出します。本番は逆でバックを黒色、ヌキになる部分を白色にしたいので、そのように画面設定をいじってみますが、これがダメでプリンターは動いてくれません。この問題に半日ハマってしまいました。

Gerbvで黒ベタのデータをプリンターで印刷したい時は、バックを白色、ヌキになる部分を黒色・不透明度255(最大)にしておいて、レイヤー・カラーを反転します(選択したレイヤー名にマウスを置き、右ボタンをクリックして出るメニューで「Invert layer color」を選択する)。

冒頭に掲載したイメージはガーバー・ファイルをGerbvに読み込んで表示させたものですが、元の基板データに手を入れて4隅に位置合わせのためのトンボを加えてあります。さらに中央の折り線も細い基板を起こしてデータを作っていて、つまり、左・中央・右の3点の個別のガーバー・データをGerbMergeで合成しています。同じように試みられる際にはトンボを透かして見る時のことを考えて、やりやすいように工夫してください。

– 後半に続く –

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