スクラッチを多用するプロフェッショナルDJはミキサー上の回転ポットやフェーダーを酷使するのが常で、特に酷使されるのがクロス・フェーダー。AとBの2つのチャンネルの音をスムーズに切り替えるのが仕事ですが、手を痙攣させるようなスピードで素早く動かされたら寿命はすぐにやって来てしまう。だから簡単に交換できる構造になっていてスペアのフェーダーを売っています。しかし、消耗しやすい接点を無くして非接触型のフェーダーにすれば問題は解決します。

Infiniumのフェーダーはそういうニッチな領域に食い込むオプティカル・フェーダーで、心臓部はIR(赤外線)LEDとクローム・メッキされた反射鏡、改造グレイ・コードがレーザー・プリントされたシャッター、フォト・トランジスターのクラスターによるIRセンサーの組み合わせから成っています。そして、摺動ユニットに付いている磁石の反発力を調節する仕掛けにより、取り付けたレバーを口で吹くくらいの僅かな力でも作動します。

45ミリ、60ミリ、100ミリのモデルがあり、45ミリのモデルで摺動寿命は50万回以上とされていますが、実質的にはその4倍以上に達する模様。ALTERA PLDを内蔵していてデジタル(UART,SPI)/アナログ(PWM)出力を備えています。

サンプル・レート100KHzなのでどんな素早い動きにも追従できますが、別の用途に応用する際は、45ミリと60ミリのモデルが128ステップ、100ミリのモデルが256ステップという解像度がネックになるかも知れませんね。

http://www.infiniumtechnologies.com/
http://www.infinium-tech.com/downloads/Infinium%20data%20sheet%2045mm%20v1.5.pdf