EAGLE Cadでデザインしていると基板の表裏を入れ替えて眺めたくなる時があります。表(部品面)のレイヤーを消しても裏(ハンダ面)のレイヤーは左右が逆に表示されているので、立て込んだ場所を編集したり、シルク面に入れるテキストを確認したい時など不便を感じることが多い。表裏のレイヤー群を自在に裏返すことが出来れば、逆像ではなく正像で編集することが可能です。この当たり前にやれるはずのことを手際よく済ませる方法について簡単に説明します。

冒頭に掲載の画像はArduino Duemilanoveのデータを読み込み、基板面のレイヤー群に対してMirrorコマンドをかけた後、一部のレイヤーを非表示にしたものです。

まず、レイヤー群を裏返した後、それをまた元の状態に戻した時にXY軸方向の移動は無いことが望ましい。パーツの細かな移動は軸データに頼るため、編集中に基板のデータにズレが生じると直すのに難儀します。そこで編集作業を始めるに当たっては、起点をXY軸ともゼロにしておくことを勧めます。

基板の左右の幅を調べて半分の数値でグリッドを設定します。Duemilanoveは幅が2700milなので1350mil、コマンド・テキストでは GRID MIL 1350 ON と打ち込みます(大小文字可)。そして DISPLAY ALL により全レイヤーを表示した後にGroupアイコンをクリック~マウスで基板全体を選択してからMirrorアイコンをクリック~基板の中央付近にてマウスの右ボタンで「Mirror:Group」を選択すれば、表裏のレイヤー群を真ん中で全て裏返した状態になります。

そのままでは編集に邪魔なレイヤーが多いので、29 tStop~44 Drillsまでのレイヤー表示を消してしまいます。(メニュー:View:Display/hide layers…で現れるダイアログ中のレイヤー番号の上をマウス左ボタンを押しながら移動させる=連続で選択) さらに、2 Bottom、22 bPlace、24 bOrigins、26 bNames、28 bValuesといった、先ほどまで表側だったレイヤーも非表示にすると不用意な操作を避けることが出来て良いかも知れません。グリッドは必要に応じて設定しなおします。

再び裏返して元の状態に戻すには、前記のことを最初から繰り返します。Mirrorコマンドをかける前のグリッド設定は必ずしも基板幅の半分である必要はなく、例えば0.1インチなどでも良くて、要は正確に基板の左右の中心を軸にして裏返して、それをまた元に戻せるかという点がポイント。きちんと元の位置に戻せなければ、Moveコマンドを使って修正を施す必要があります。

基板を移動したり回転させるのにMoveコマンドやRotateコマンドを使う時も基本的に同じ。途中で失敗しても振り出しに戻れるように、違う名前でファイルのコピーを作っておけば万全でしょう。

mirror-board.ulpを使えば簡単にできることが判りました。(10/4)